アメリカからやってきたSCHWINNの修理のご依頼をいただきました。
いろいろな自転車屋さんに断られ、バイチャリ高知店さんのご紹介で当店にたどりついたみたいです。店長、ありがとうございます・・・
で、持ち込まれた車両の状態はこんな感じでした。
サビは多めですが、年式を考えればこんなもんかと・・・
持ち込まれた車両を一通り見て、簡単に考えていましたが、どうにもこうにもタイヤが見つからない・・・微妙に違う。日本に流通しているサイズと比べると7ミリほどETRTOが大きい。調べてみると、日本にほぼほぼ流通してないサイズだと判明。
1件大阪のショップが個人輸入しており、それを通販しているのを見つけましたが、お客様のご希望のタイヤカラーはオレンジ・・・無いよそんなの・・・
しかし完成した車両を見てもらいたい。
はい、ズドン。オレンジタイヤです(笑)
どういうことかというと、7ミリという微妙なサイズ違いが功を奏し、日本にありふれているママチャリサイズの物へホイル(リム)の交換ができました。
少しぐらいの差だったらどんなものでも交換可能かというとそうではなく、リムブレーキ(ホイルをブレーキパッドで挟むタイプ)の車両でホイルサイズを変えると、どうしてもブレーキがリムにきれいに当たらなかったり、最悪届かなかったりするのですが、この車両に関して言えば、ETRTO7ミリ差なので、ブレーキ位置のずれはその半分の3.5ミリ程度。
プラス、もともと付いているブレーキキャリパーのアームが長いものだったので、問題なくホイルサイズを変えることが出来ました。
これで、今後、タイヤサイズが無いということはまずないでしょう。
ホイル問題が解決するとその他の作業はササっと終えました(笑)
ブレーキ、変速ケーブル関係は普通のカラーケーブルを入れると見た目が浮いてしまう為、日泉ケーブルのクリアオレンジを入れました。日泉ケーブルは古い自転車にはよく似合います。
この手の作業は現物合わせで、結果、付かない、使えないっていう事が当たり前です。
受ける側(お店)はリスクを負う事になるのでお断りするお店さんも多いでしょうきっと。 それが悪いわけではなく、お店としてやっている以上、採算が取れなければ仕事として成り立ちませんので、お断りするのも正しい判断だと思います。もちろんダダハウスでもお断りする事もあります。 ただ、やってみないと経験値は増えませんし、作業してみたかったので、失敗しても、勉強代だと思ってお受けしました。
採算は後回しで…とはいえ普通に新車買えるぐらいはかかってますよ(笑)